HTML4/5の知識の断絶みたいなものを感じた件。

これはこれである意味で喜ばしいことなのですけれども、こんなことを書いているのはこのへん*1のことを観測した結果といったところです。

件のエントリーについて、ここで中身云々はどうこう言うつもりはなくって、むしろ書いた人がHTML5から入ってきた世代の人だとすると、HTML4のことを調べることがかなり困難な状況になっているのではなかろうかと。HTML5世代というのは@masuP9の推測で、言われてから気づいたわけですけれども、そう考えると確かに腑に落ちるなと。

一面では変にHTML4に引っ張られることがないというプラスの側面があるわけですが、見方を変えると、HTML4/XHTML1でできたレガシーコードを読み解けないとも取れるわけでして、それはそれで困ったことになっている……のかもしれないのかなあって。

しかしまあ、今更HTML4/XHTML1のことを新しい世代に敢えて伝えたいかっていうと、別に積極的には伝えたくないわけでして、そのあたりに矛盾みたいなものを感じなくはない。

まあもやっとした感じで、自分でもすっきりとしたものが見通せているわけでもない、ってところで。

ちなみに

件のエントリーへの回答はブコメにあるとおり。

The W3C Markup Validation Serviceに次のコードを突っ込めばよりわかりやすいでしょうか。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
<html>
<title>HTML4 Strict</title>
<img src=hoge alt="">
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
<html>
<title>HTML4 Transitional</title>
<img src=hoge alt="">

*1:https://b.hatena.ne.jp/entry/s/blog.mayo31.info/archives/2321 こう書いている時点でいろいろお察しください

ISOの代替テキストガイダンスの続編(ものすごい雑なメモ)

去年に一度書いた、君はISOの代替テキストのガイダンスを知っているか?の続きみたいなやつ?

そろそろ直近に行われたISO/IEC JTC 1/SC 35会合の議事録がひょっこり出てきてもいい頃合いだと思うのですが、まあこれはまだみたいで。6月の国内技術委員会の議事録を見てみると、日本からはコメント付賛成を送付したようで。

ISO公式サイトのISO/IEC DIS 20071-11を見ると、にステータスが40.99ということで、FDIS入りと。

FDISでは確か技術的な変更が入らないと記憶しているので、このままいけばISになるはず。

これがJISになった場合の影響力ってどんなもんなんじゃろ…?と思って、ISO/IEC DIS 20071-11(en), Information technology — User interface component accessibility — Part 11: Guidance on text alternatives for imagesをチラ見したけど、しつこくlongdescが残ってるから見殺しにしていいんじゃという勝手な気分になりました(雑)

ただまあ、DISのBibliographyを眺めた感じ、この辺にあるものを適当に煮詰めたのかなあ、なんてことをボンヤリ思ったり思わなかったり。

とりあえずlongdescをもう一度滅ぼすところからはじめないと?