このごろのWAIC WG4(2020年3月版)

このごろのWAIC WG4周りのことについてごく簡単に。

今年度はなんといってもWCAG 2.1 解説書を公開したのが一番の成果でしょうか。着手から1年経ってしまっているのは、リソースの都合上如何ともしがたいところではありますが。

WCAG 2.1 解説書を更新する意志はあるのか?という話なのですが、まずは、Techniques for WCAG 2.1をWCAG 2.1達成方法集として送り出すべく優先して作業するのがよろしかろうという話になっています。ということで、ますはその作業をぼちぼちと進めているわけですが、WCAG 2.0達成方法集にもある文書もそのままコピーせずにひとつずつレビューするという方針を採っているので、全体が終わるのはある程度時間がかかりそうではあり。

それはそれとして、ATAG 2.0でレポジトリたまっていたissueをほぼ片付け終わったので、なにもなければ4月には更新版を公開できるんじゃないでしょうか。そういう意味では、ATAGに割いていたリソースもWCAG 2.1達成方法集に注ぎ込むことができるはずなので、ある程度加速する…はず。

最後に、ウェブアクセシビリティに関連する別の翻訳文書がもしかしたらWAICで公開される…かもしれません。何の文書なのかはWAIC内で調整中なのでここには書きませんが、内部で合意が取れれば、正式に公開されることになると思います。

とまあそんなところです。

HTMLな本の進捗みたいなの

まあ、執筆の進捗とか書いてもしょうがない気もするんだけども、今月に書くネタも思いつかなかったのでこれで(酷)。

なんのかんので、ひとまず自分の担当箇所の初稿を書いたことにしたという話で。書いたことにした、というのはタチの悪いことに一旦書いてから通しで読み返していないというのもあるし、これで本当にできあがったと自分でも思っていないというのもあるからなのだけど。とはいえ一区切りを付けるところまで、いろんな人の助けを借りて来ることができたみたいな。

自分は原稿を書くのにプリンターで印刷して、印刷した紙に書き込み、それをテキストエディタに打ち込むという謎(?)のスタイルで書き進めてたりする。デジタルだけで完結していないという、端から見ればよくわかんないというか、もしかしなくても効率の悪いことをしてたりするのだけれども、ともあれGitHubにぶっんでいるMarkdownを印刷した原稿ページが、A4の両面印刷で50枚ほどという状態になっているので、そこそこ書けたのかなと。全部が全部両面にぎっしりというわけではないので、もちろん片面に換算して100枚というわけにはいかないけれども。

と、量的にはそこそこのはずである。では肝心の質的な部分はどうなのか?というところなのだけれども、ブラッシュアップの余地があると思っているので、推敲とは何なのかという感じではあり……(しろめ)。大きな章立ての中に、何節かあって、節ごとに執筆を進めてきたけれども、節である程度書けてはいるものの、章を通しで見たときに果たして書けていると言えるのか、そもそも1冊の本としてどうなのか?というところがまだなんともではあり。まあ、その節の内容も不足がないのかというと怪しいのかったりするけど……。

それでも、ものはとりあえず用意できたわけだから、共著者とああでもないこうでもないと原稿をもとに議論はできるところまで来たかと。

そんな感じで。