WCAG 2.1解説書の2020年12月版への更新進捗とACT Rules Format 1.0日本語訳

メロスは激怒した。(以下略)

WCAG 2.1:WCAG 2.1 入門編スタートのはじめ | Accessibility.jp

しかし、解説書の方は2019年3月6日版が公開されていますが、本家の2020年12月2日のバージョンのものは未だ翻訳中です。(2021年3月7日時点)そのため、達成方法については日本では未だ不十分な情報しか得られない状況にあります。また、解説そのものも、2019年3月6日版と2020年12月2日版ではそれなりの差異があり、現状でWCAG2.1を日本で普及させていくにはまだまだ情報が足りていない印象があります。

WCAG 2.1解説書を更新すれば、リンク先サイトのWCAG 2.1に関するコンテンツが増えると思ってよろしいか…?

ということで、

  • WCAG 2.0にある達成基準の解説については、そのほとんどが2020年12月版に更新されている
    • 達成基準でないページ(例:WCAG 2.1解説書のイントロダクション など)もほとんど2020年12月版に更新済み
  • WCAG 2.1から新設された達成基準の解説については、
    • 一部は2020年12月版に以前に更新済み
    • 残り全部の2020年12月版へのプルリクエストを今月に作成
      • ただし2つの達成基準については執筆時点でWIP
  • 新設のUnderstanding ACT Rules(ACTルールを理解する[後述])についてもプルリクエスト作成済み

ちなみに、2020年12月版のWCAG 2.1解説書にはACT ルールを理解する(まだマージ前なので、執筆時点では英語のままです。プルリクエストされているものはraw.githack.comから見ることができます)という、WCAG 2.0解説書にはなかったページが増えていて、ここではACT Rules 1.0というものに触れられています。

ACTルールとはなんぞやという簡単な説明は上記のWCAG 2.1解説書のページを見てもらえればと思いますが、ACT Rules 1.0の用語がこのページに出てきているので、ACT Rules 1.0そのものをおさえておく必要があります(そうでないと訳語が決められないので)。ということで、翻訳ができあがりました。

Accessibility Conformance Testing (ACT) Rules Format 1.0 日本語訳

なお、ACT 1.0についてもう少し知りたいという人はW3CAccessibility Conformance Testing (ACT) Overviewであったり、実際のWCAG ACT Rulesを眺めたりすると理解が深まるかと思います。

(メモ)くだんのアクセシビリティアナリストは伊敷氏が勤めるということに

本人談。

サニーバンクの伊敷政英アドバイザーが、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室アクセシビリティアナリストに就任いたしました |トピックス | サニーバンク 障害者専門 クラウドソーシングサービス

ガチャはやってみなければわからないわけですが、こういう結果でしたと。

どうかお身体に気をつけていただければと。