WAICサイトのWCAG 2.0関連文書が更新と、WCAG 2.1訳の話題

ということで、WAIC WG4のみなさまお疲れ様でした。また、各種コメントをくださった方々にもこの場を借りてお礼申し上げます。

さて、過去のWAICサイト上での更新を振り返ってみますと、

どのWCAG 2.0関連文書も今年に入ってから初めての更新、達成方法集に至っては1年3ヶ月ぶりの更新と日を置いた格好になりましたが、これまでにWCAGもくもく会CA11yを通じて内外からいただいたコメントや、とりわけ当ブログで呼びかけたレビュー期間中にいただいたものについて、比較的容易に反映できる分についてはWG4で反映させました。作業量の多そうなものはまだ反映できていませんが、これについては次の更新までの課題という位置づけです。レビュー期間中のコメント以外のissueの積み上げもそれなりにあって、これらについては引き続き取り組んでいきたいと思っています。


ところでタイトルにもあげたWCAG 2.1の翻訳についてですが、GitHub上では外から見るとゆっくりに見えるでしょうが着実に前進していて、

では勧告候補の翻訳作業が収束しつつあります。お盆が明ける頃にはいよいよWCAG 2.1勧告の作業に取り組めるようになっているのではないか、と勝手な皮算用を筆者はしております。年内に形になってると嬉しいですね……!(筆者の妄想です)

WCAG 2.1の関連文書については、W3C側の作業方針があまり理解できていません…なぜかw3c/wcag21がread onlyになっていて、w3c/wcagで作業が進行しているのはまあさておき、既存のXSLTに取って代わるドキュメント生成システムが見つけられず、手書きで直接作業しているように見えるのは……それはそれとして、AGWGの議事録を流し読みした程度では、WCAG 2.1 Understanding/Techniquesがいつ発行されるのかまるで読めずにおります。一応Editor's Draftは

ということになると思いますが…Understandingはそれなりにできあがってきているように見えるもののまだツメの作業が残っていそう、Techniquesは目次からのリンクがそもそもない状況と、いずれもFPWD発行にはまだまだ時間がかかりそうではあります。