(メモ)W3C、HTMLとDOM仕様の並立状態が有害であることを認めていた

TwitterのタイムラインにW3C Strategic Highlights - October 2018へのリンクが流れてきて知ったのですが、このW3CのレポートのIntroductionに(strong要素で)、

we believe that having two distinct HTML and DOM specs claiming to be normative is generally harmful for the community.

とあって、(周知のとおり)HTMLとDOMの仕様書がWHATWGW3Cという2つの団体から別々に発行されているという状態は、有害であるW3Cが明言するに至ったと。ここまで長かったですね…(ざっくり見た感じでは、May 2018バージョンのレポートでは、この文言は見当たらない)。

これに関連して、上記のW3Cレポートからリンクされている、Léonie Watsonからのpublic-webapps@w3.orgへの今年9月へのメールによれば、HTML 5.3(+その周辺仕様)およびDOM 4.1のW3C勧告への作業を中断するようです。確かW3C HTMLは1年ごとに発行していくみたいなことをどこかで見た記憶がありますが、結局HTML 5.1→5.2のみという結果になりそうであり。

どのようにしてWHATWGW3CのHTMLとDOM仕様の並立状態が解決されるのかはわかりませんが、両者の話し合いにより、合意形成がなされる日を待つことにしましょう。