都立中央図書館でアクセシビリティ方面の書籍をあさった話

さすがに終業後に国会図書館というのは時間的に難があるので、今週水曜に夜遅くまで開館している都立中央図書館に足を運んだというお話。21時まで開館しているとか都会すごい(何)。
行きは地下鉄経由で行ったので、かの中目黒駅を経由する格好に*1

で、わざわざそこまで足を運んだのは、障害者権利条約の実施 ― 批准後の日本の課題という書籍をたまたま見つけて、どんな内容だろうと思ったのが直接のきっかけだったりしました。2018年12月の出版とかなり新しく、アクセシビリティという項が単独で立っていて期待に胸が膨らみましたが、いざ中身を読んでみたところ、公共交通等のアクセシビリティの話で、ウェブのアクセシビリティの話は一切なかったという……ちょっと肩透かしを食らった気分になりました。それはそうと、少なくとも物理的なアクセシビリティと、電子的なアクセシビリティとを区別できるようにしておく必要があるのかもしれない、なんてことを思いました(その切り分けの名前が適当なのかは別にして)。

お目当ての本が思っていたのと違ったものだったので、別の本を―時間も限られた中だったので斜め読みの格好になってしまいましたが―そこはまあ都立図書館。福祉方面の棚にずらずらといろいろあって、適当にあさってみたところ、次のような本が目に留まりました。

情報福祉論の新展開
2012年出版の書籍。著者は韓 星民。スクリーンリーダーの記述があった。2012年出版。電子文書法の記述があったのが記憶に残ってたり。
平成23年度内閣府委託報告書 障害者差別禁止制度に関する国際調査 - 内閣府
これの冊子版。中身は各国の法律をまるまる訳したもの。というかウェブで読めます。2012年出版。
合理的配慮
合理的配慮だけで一冊の本が書けるんだな、と。合理的配慮を深く知るために良さそうと思った一冊です。2016年出版。
世界障害報告書
これが今回調べた中で一番熱かった……しかしながらこのエントリーを書きながら調べ直すと、WHOとWorld Bankの報告書の翻訳だったというオチ(頑張って文書をメモした意味があんまりなかった)。なので、World report on disability 2011として原文を読むことができます。訳書は2013年出版。原文で言うなら、6章のEnabling environmentsがウェブなアクセシビリティにもっとも近しい記述がある章かと思います。
アジアの障害者のアクセシビリティ法制――バリアフリー化の現状と課題―― - ジェトロ・アジア経済研究所
Twitterで少し話題になっていたJETRO発行の書籍。2019年3月出版。障害者権利委員会 一般的意見第2号(2014年)第9条:アクセシビリティへの言及あり。

といった塩梅で少し調べたみたところ、読むものはわんさかあるなーといった感じです。しばらくの間は当ブログのネタに困らなさそう。