いい感じでアレになって欲しい…って本当にそう思ってるの?
WCAG 2.2
WCAG 2.2 is scheduled to be completed and published by June 2022. Current drafts:
https://www.w3.org/WAI/standards-guidelines/wcag/new-in-22/
published by June 2022だと言ったな
あれは嘘だ
WCAG 2.2 The Working Group is processing comments from wide review and preparing for Candidate Recommendation. Current work is shown in WCAG issues.
WCAG 2.2 is completing processing of comments on the second wide review draft, and preparing to enter Candidate Recommendation. The group currently targets Q3 2022 for completion.
https://www.w3.org/WAI/GL/wiki/Timelines
WCAG 2.2 CR いつ 🔍
https://www.w3.org/standards/history/WCAG22
W3C/JIS/ISO時系列の整理
- 2008年:W3C WCAG 2.0 REC(勧告)
- 2012年:ISO/IEC 40500:2012発行
- 2016年:JIS X 8341-3:2016改正(ISO/IEC 40500:2012 IDT化)
- 2017年:ISO/IEC 40500:2012レビュー開始
- 2018年:W3C WCAG 2.1 REC
- 2019年:ISO/IEC 40500:2012レビュー完了
- 2020年:JIS X 8341-3:2016確認
- 2022年3月:
- W3C WCAG 2.2 REC?(メモ記述時点でまだWD。CRですらない。)
- CRですらない。大事なことなので2回言いました
- W3C WCAG 2.2 REC?(メモ記述時点でまだWD。CRですらない。)
2024年:
- ISO/IEC 40500:2012提起レビュー開始(前のレビューが完了した年から5年)
- https://www.w3.org/TR/2018/REC-WCAG21-20180605/
- https://www.w3.org/TR/2021/WD-WCAG22-20210521/
- https://www.w3.org/standards/types
- https://www.iso.org/standard/58625.html
- https://www.jisc.go.jp/
SR投票に備える?
SR = Systematic Review
ISO定期見直しプロセスのガイダンス
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/dev/md_4510.pdf
国際規格との整合性
原則として、ISOが存在する場合、JISはISOと一致させる必要がある
https://www.jisc.go.jp/cooperation/wto-tbt-guide.html
参考 TBT協定の主なポイント
第2条
中央政府機関(Central Government Bodies)の強制規格 (Technical Regulation)に関連する条項では、2.4において、国際規格を基礎として強制規格を実施することを義務づけ。
JIS(日本工業規格)と国際規格との整合化の手引き(改訂版)
https://www.jisc.go.jp/jis-act/pdf/jis-seigoukatebiki.pdf
ただし、区分“MOD”による整合の場合において、できる限り国際規格との整合の度合を高めるとの観点から、次の配慮が必要である。
・国際規格との差異は、必要最小限とする。
- ISO/IEC Guide 21-1:2005
- ISO/IEC Guide 21-2:2005
- ISO/IEC DIrective Part 1(JSA対訳)
中身がWCAG 2.1な、JIS X 8341-3:20xx (ISO/IEC 40500:2012 MOD)は無理筋と思われる
https://www.jisc.go.jp/jis-act/proposal-tstr.html
…JIS TR/TS制度とか息してるんだろうか
PAS Submitter
W3CはISO/IEC JTC 1のPAS (Publicly Available Specification) Submiter
W3C RECは、PASに相当する認識で、ISO (F)DISに変換されるという認識。
WCAG 2.0はPAS Submitterの制度を利用してISO化。
- https://www.w3.org/2012/07/wcag2pas-pr.html
- https://www.jisc.go.jp/international/iso-prcs.html
- https://www.jsa.or.jp/datas/media/10000/md_2423.pdf
デジタル社会の実現に向けた重点計画
省庁がWCAG 2.2(それがJISなのかはさておき)を(可能であれば迅速に)採用できる建前が必要という認識。
2021年末に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」には以下の文言が記載
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20211224_policies_priority_package.pdf
② 国や地方公共団体等におけるウェブサイトやデジタル機器・サービスのアクセシビリティガイドライン等の策定に当たっては、利用者に分かりやすい内容とし、技術の進展に柔軟に対応して見直すとともに、欧米の情報アクセシビリティに関する法規制等の動向も踏まえ、その実効性確保について国際的な整合性の観点からも検討が必要である。
これが法を指しているのか、(工業)規格を指しているのかは謎
頭の整理?
WCAG 2.2がRECになるという前提の元で、
- WAICがJIS化を決意して、(前倒しで)JISにする
- WCAG 2.2がISO化(ISOの策定プロセスに登録)されるかの保証はない
- そこはW3Cに催促すればあるいは
- JISになるのにはどうしても時間がかかる
- RECの瞬間は難しいかろう
- それができていたら今頃WCAG 2.1はJISになっている
- が、DISでJIS化申請はどうか
- やっぱりISでないとJIS化に着手できないのか
- RECの瞬間は難しいかろう
- WCAG 2.2がISO化(ISOの策定プロセスに登録)されるかの保証はない
- W3C REC(または Authorized Translation)をISO(またはJIS)と同等物と見なせる、という枠組みがもしあれば
- そんなものはないからWCAG 2.1はJISになっていない
- EUはそれっぽい仕組みがあると思っている
- 枠組みがないからWCAG 2.1とJIS X 8341-3:2016との関係性をクリアにできない
結構な国がAuthorized Translation of WCAG 2.1を作成しているという現実
https://www.w3.org/WAI/standards-guidelines/wcag/translations/
もしかして:ISO/IEC 40500:2012の存在そのものが枷
ISOのプロセスにW3C RECが乗っていない状態でも、W3C RECはRECであり、ISOのPAS相当(のはず)。
(本当にできるのかどうかはさておき)WCAG 2.2をJISにするロジックとして思いつくもの:
- WCAG 2.2がRECになった時点で、ISOのプロセスを無視してJISにする
- それが通るなら、すでにRECになっているWCAG 2.1を今頃JIS化している
- W3C RECがISOに提出され、ISOのドラフトとして登録された時点で、JIS化に着手
- ISOのステータスさえあれば、原国際規格として、整合性が担保できる…?
- WCAG 2.2を先にJISにしてしまって、日本からJIS WCAG 2.2をISO化する提案をする
- まあなさそう
JISの迅速化
「認定産業標準作成機関」であれば、JISにするのにJISCの審議をスキップできる
…WAICにそんな芸当ができるとは思わないが。
が、JIS X 8341-3はJSAが原案作成しているからすっとばせるのでは…?