autocomplete属性のものすごく簡単なメモ

Autocomplete workshopというミーティングが今年1月に行われたようで、autocomplete方面が盛り上がりつつあるみたいです(whatwg/html#4986)。

このワークショップのノート(Google Doc)が公開されていますけれども、参加者にブラウザーベンダー*1がいるのは当然として、Eコマースのプラットフォーム方面(ShopifyWIXCheckout.comShipper HQ)が参加しているのが興味深いところ。

箇条書きでまとめられているものを雑に引っ張ってみると

  • actocomplete属性の拡張をこれから考えていくことになるが、目下で注目しているのは名前と住所
  • 250サイトについて入力フォームを調べてみた
    • 日本を含めたいくつかの国は、オートフィルがうまく機能しない
      • どの情報を1つのフィールドに入力するかについて、サイトごとにまちまち
    • 日本では氏名に読みがなを要求されることがある
  • Hixieが意図してたaddress-levelの使い方とは異なるだろう
  • 金融業界にはISO 20022がある

まあ、他にもいろいろ書かれていますが、まだまだ始まったばかりということで。

WCAG2観点としては、「達成基準1.3.5 入力目的の特定」を解決する、いまのところの唯一の方法だったりもするので、精度の向上はこの視点でも望ましいみたいな話もあります。

ちなみに日本の住所については、デジタル庁が政府相互運用性フレームワーク (GIF) コアデータパーツ 住所(アドレス)という文書でまとめてます。

住所の構造については図が載ってて、だいたいこんな感じみたいです:

*1:AnneがAppleに行ったのをいまさら認識した