W3C HTML 5.3にCustom Elementsが統合された

2018年7月3日5月13日付けのHTML 5.3 Working DraftにCustom Elementsが統合されました。*1 *2 *3 *4 前のドラフトからの変更点はこんな感じです。

一時のCSS3モジュール張りに分割する方針というのは何だったのかというのはさておき、これでまたW3C HTMLとWHATWG HTMLが近づいたのは確実に好ましいことと言えるでしょう。

実装に関しては、Web Componentsに関して筆者よりはるかに詳しい1000chの人の2017年秋の記事から大してアップデートはありません。せいぜいFirefox NightlyがデフォルトでCustom Elementsが有効になったくらい*5のもので、まあMDNのUsing Custom Elementsによれば60か61にリリース版に降ってくる(つまり、もうFirefox Nightlyで使えるようになっているかどうかといった塩梅*6)らしいです。Egdeのアップデートは特に知らないです*7

このごろのWAIC WG4の活動について

(このエントリーは、WAIC WG4に所属する筆者が、個人的な観点で書き記したものです。つまり、WAIC WG4の総意でも、ましてやWAICを代表するコメントでもありません。)

2018年3月時点でWG4は何やってるの、というのをものすごく簡単に記しておきます。WG4の現在進行中のタスクとしては、これで
アメーバブログYahoo!ブログ *1がパワーアップすること間違いなしだろうATAG 2.0と、全国のアクセシビリティファン(?)待望のWCAG 2.1の日本語訳作業が進行中です。翻訳作業中のため、まだ様々な問題がありますが、次のURLから作業中の訳文を閲覧することができます。

ATAG 2.0訳
https://waic.github.io/atag20-ja/
WCAG 2.1訳
https://waic.github.io/wcag21/

個人的には、ATAG 2.0は上半期には訳出作業が終わっていると信じたいですね…。

*1:この2つのブログを取り上げたのは、サイバーエージェントさんとヤフーさんがWAIC会員であることによります。もちろんATAGはすべてのオーサリングツールを対象にするものです。