ウェブ制作者というよりかは実装者のためのW3C Noteであるけれども、安定したCSS仕様を探るには最適な文書であろうCSS Snapshotの最新版が1月31日付で公開されました。例に漏れず、当方の手による日本語訳も作成しています。
- CSS Snapshot 2017 W3C Working Group Note, 31 January 2017
- https://www.w3.org/TR/2017/NOTE-css-2017-20170131/
- CSS Snapshot 2017 日本語訳
- https://momdo.github.io/css-2017/
前のCSS Snapshotである2015と今回の2017とのdiffを手で取ってみると、
- Snapshotを構成する仕様としては、CSS Writing Modes Level 3が新たに加わった格好となります。
- ラフな相互運用性を持つ仕様としては、CSS Custom Properties for Cascading Variables Module Level 1とCSS Text Module Level 3が加わりました。
- 設計作業を完了したがテスト/実装不足とされるモジュールは、次の5つが加わっています:
と、Snapshot 2015に比べてあわせて8つのモジュールが加わっていることになります。
とりわけCSS Gridについては、長年CSS制作者が夢見ていただろう、「本物の」グリッドシステムをネイティヴCSSで記述できることになるものです。春にも登場すると思われる次のSafariリリースでCSS Gridをウェブ上の記事で目にする機会も飛躍的に増えると思われます(既に目にしつつある気もしますが)。