TPAC 2015も終わり、W3Cに加盟している国内企業からぽつりぽつりとレポートが出てきてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか(IETF 94 横浜が控えているという話もありますが)。
- TPAC 2015 現地レポート1 | アクセシビリティBlog | ミツエーリンクス
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- TPAC 2015 現地レポート4 | アクセシビリティBlog | ミツエーリンクス
- TPAC 2015 札幌に参加しています | TechRacho
さてタイトルの件について、TechRachoでも触れられているように、CSSWGのミーティングでwide gamut(広色域)について議論が若干されていましたが、それほど深掘りできていない印象(まあこれを書いている私も大差ないのですが)。
標準化、IEC/ITU語れる奴連れてこい感
— もんど (@momdo_) 2015, 10月 18
なんてことを今月の某イベントのTLを眺めながら呟きましたが、このときに色について頭にあった(色に関するとりとめの無いメモとかちょうど書いてた)わけですが、メモを見れば分かるように、全然まとまってません(勉強不足と言われればそれまでですが)。
w3.orgには歴史的な文書として、A Standard Default Color Space for the Internet - sRGBがあります。中身を読んでないので把握はしきれてませんが、これは、IEC 61966-2-1の元になった文書で、"sRGB and ITU-R BT.709 Compatibility"というように、テレビのハイビジョン規格からsRGB策定に必要な値を借りてきた痕跡が窺えます(実際に両者はほぼ近しい色空間だと認識してます)。
また、このIEC 61966-2シリーズを管理しているのがIEC/TC 100/TA2(Colour measurement and management;色彩計測および管理)だと思うのですが、ここに日本人が結構な数で名を連ねてたりします。そして、IEC 61966-2-4(xvYCC)という規格はJEITA(電子情報技術産業協会)からの日本提案だったりします*1 *2。何が言いたいかというと、色に関する国際規格の標準化に実際に携わった人が日本にいるわけで、彼らに教えを直接請えば色に関する知識を日本語で得ることができるのではないかと。あるいはそういう人達の力を借りれば、日本からcss-colorについて提案をすることもできるのではないかなあ、とか。
若干話が飛んでしまいましたけれども、すでに日本語組版処理の要件(日本語版)という(若干特殊事情が絡んでるけれども)W3Cノートがあったりするので、まあ日本と言うことを抜きにしても、ウェブページで画像と動画を見ない日がない、といっても過言ではないでしょうし、色空間やらカラープロファイルやらの知識とその整理はやはり必要だと思うのですけど、これの「色」版のW3Cノートとかできないですかね、どうなんでしょうか。